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Flyfishing Philosophy



「自然の中で、自然を読み、限りなく自然の物を、限りなく自然に演出する」




小さい頃から自然の中で遊ぶことが大好きで、小学生の頃には環境問題に感心を持ち、大学では環境マーケティングに関する論文を書き、大人になってからは再びフライフィッシングを通して自然の中で遊ぶようになりました。東京で仕事をしていた時は今と全く違った環境に身を置いていたのですが、きっと幼少期に強い影響を受けたものからは逃れられないのかもしれませんね。


大人になるまで自然のことは好きでしたが、なぜ自然が好きなのか深く考えたことはありませんでした。ところが、大人になって北海道に戻ってきてから再び自然と触れ合うようになり、自分がなぜ自然が好きなのかを深く考えてみたところ気付いたことがあります。それは・・・自然は僕が理想とする人間像そのものだってことです。強い影響力を持ちながらも、謙虚。完璧であり、その完璧さは繊細で脆くもある。あらゆる二面性を持ち、かつ絶妙なバランスの上に成り立っている・・・そんなところに惹かれているのかもしれません。自然の中で遊び、学ぶことは僕自身が人間として成長するために必要なプロセスだと思っています。そしてそうするためには、フライフィッシングが最適なのではないかと僕は思っています。 なぜならフライフィッシングは「自然の中で、自然を読み、限りなく自然の物を、限りなく自然に演出する」ことで魚を釣ることができ、そうしなければ魚は釣れない。自然かどうかは魚が判断してくれるのです。僕が知る限り「自然」にここまでこだわった趣味はないと思います。


最後にフライフィッシングにおいての考え方についてですが、僕は宮本武蔵が書いた五輪書という兵法書を参考にしています。五輪書の内容とはほとんどかけ離れていますが、五輪書は「地の巻」「水の巻」「火の巻」「風の巻」「空の巻」 で構成されていて、僕はこの「地」「水」「火」「風」「空」の視点で状況を把握し、魚へのアプローチを考えながらフライフィッシングをしようと意識しています。簡潔に言うと「地は川底や川の周りの地面や岩、虫の状況」「水は川の流れや色」「火は太陽の位置」「風は風向や風力」「空は気温や湿度や羽虫の状況」 です。




自然に近付くために自然を観察して、自然を知ることを心掛けています。